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よっしいブログ
「幸福度の続き」
幸福だと感じることは少ないが、満足だと生活の中で感じることはある。
生活満足度は、「自己決定」と「自己実現」で決まるように思う。
自分で考え選び、自分で実行する。
私たちは一日中、「自己決定」と「自己実現」を繰り返して生活している。
さて、一人暮らしの高齢者の生活満足度は、どうだろう。
独居というと、暗いイメージを持つかもしれないが、
毎日、自己選択と自己実現を繰り返し、その人なりに生活している。
一人なので、不安や悩みや寂しさはつきものだが、それなりに慣れて解決している。
生活の満足度で言えば、高いんじゃないかなと思う。
逆に子供たちと同居している場合は、どうだろう。
上野千鶴子先生の「在宅ひとり死のススメ」(文春新書、2021年)には、辻川覚志氏の本が引用されているのだが、
そこには、
・独居の方が同居より満足度が高い
・独居の方が同居より悩み度が低い
・独居の方が同居より寂しさ率が高い
・独居も同居も不安率は変わらない
というデータが表で書かれていて面白った。
人と関わると、身内であろうと不満や悩みが沸いてくるんだな。
独りは独りで、気楽で自由なのかもしれない。
私たちは、ついつい自分の尺度で高齢者を見る。
同居だ、独居だ、認知症夫婦だ、病気だ、こける、なんだかんだ。
だからこうした方が良い、と考えてしまう。
本人は置き去りにされていないだろうか。
本人の希望や、選択の機会や、実現の道筋をつぶしていないだろうか。
本人の生活満足度を尺度に考えていくと、
本人は、もっと色々な生き方ができそうな気がする