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よっしいブログ
「海を眺める」
7月15日は海の日だった。
海の日とは、「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う日」らしい。
この日のテレビニュースでは、「海は好きですか?嫌いですか?」と
国民の海離れの様子をチョイスして流していた。
「そこが大事?」と思ったし、「祝日の意味なんてどうでもいい時代」と感じた。
まあ、この酷暑である。
「外出は危険」と警報を出している国で、
炎天下の海に出かけるなんて想像できないだろう。
また私たちは、東日本大震災で津波を目にした。
海の威力に日本中の人々が、テレビの前で我が事のように驚き、悲しみ、恐怖を感じた。
「夏といえば海」というイメージ自体が、もう古いんだろう。
昭和を長く生きてきた私は、海を眺めるのが好きだ。
夏の初めに、岬の上に建つ宿に泊まった。
暑い暑い日、宿の大きな窓から、海と島と空を眺めた。
海の匂い、波音、波のゆらめき、光のきらめき、深く青い海。
雄大で開放的な風景を見ていると、
海と空の真ん中で、悠久の時間を体感でき、ストレスが消えていく。
雑念が消え、落ち着き、リラックスできる。
海は自分にとって、いつでも行きたい場所ではないけど、
疲れたら行きたい場所ではある。
海の恩恵に感謝できる日本人だ。
ロビーに着いたばかりの家族がいた。
「見て見て!海よ!すごいね~綺麗ね~」と母親が言った。
「本当にきれいな海だね~すごいね~」と父親が言った。
子供たちは、ちらっと窓の外に目をやり「ふーん」と鼻で答えると、
スマホを持ったまま走って行った。
そうそう、世代が違うと、海への憧れや思い入れが違うのだ。
「今時のすくすく育っている子供だ」と感じた。
海の恩恵に感謝することを教えるのは、難しいよ。