

「訪問介護の行く末」
訪問介護事業所は、今年4月審査分のデータによると、全国の訪問介護の請求事業所数は3万5497ヵ所。前年比プラス29ヵ所で6年連続の増加となった。
2020年以降微増が続いており、6年連続の増加と言う。
これは、集合住宅の併設事業所が増えているからだろう。
大手・中堅の法人は、処遇改善加算の整備も整えているだろうから、
ヘルパーで働くなら、市内を動き回るより一つの建物の中で完結すれば、
効率もよく、給料もあがる。
最近は、特別養護老人ホームも有料老人ホームやサ高住に入居者を取られ、
利用者が減ってきていると聞く。
普通の人には、施設の違いなど分からないだろうから、
費用が安くて、すぐ入れてくれる所を選ぶのだろう。
介護保険事業だけをしていると利益が出ないことに気付き、
社会福祉法人も有料老人ホームやサ高住で利益を出そうとしている。
介護を取り巻く状況が、大きく変わっている。
「理念より利益」にシフトしていないといいが。
自分が起業した2000年ごろ、
夢や理念を持って開業した、ごく小さな事業経営者は、
25年の時を経て年を取り、このまま介護保険事業を続けていいのかと迷い、
あげくの果て事業を清算していく。
小さな事業者が倒産・廃業・解散することは、
介護にかかわらず、国の思う壺である。
国は全産業に、「効率化・生産性・大規模化」を謳い続けているのだから。
「訪問介護」と「ショートステイ」と「デイサービス」は、
在宅生活を支える車輪で、要ではなかったのか。
それとも、もう古い考えなのだろうか。
官公的介護保険施設の数は、13,786施設(2023.10.時点)
有料老人ホーム・サ高住の数は、25,584施設(2023.10&12月時点)
有料老人ホーム・サ高住の躍進は、
既存の介護事業所を巻き込み、
「なにかとんでもないことになるのでは」
と不安になるのは、自分だけだろうか。
