「万博の続き」

少し前に、あるご利用者と話をした。

「娘たちが、堺から船で万博へ行く計画をしているの。

私は、『いいよ、迷惑もかけるし』って断ったの」

「なんで～！！」

「いろいろ迷惑やん。行っても並ぶんやろ。しんどいだけやん。」

「あかんよ。行ったげな。お母さんの為だけじゃないんよ。

子供たちの思い出にもなるんよ。

お母さんがもし亡くなった時に、子供たちは、『お母さんと万博へ行ったよね。』

といつまでも話せるんよ。子供のために行かんとあかんよ。」

と言ってしまった。

「でもね～。やっぱりええわ」と話は終わった。

先日、ご利用者より話かけてくれた。

「万博ね、行くことにしてん。

子供たちが『お母さんを万博へ連れて行くプロジェクト』を作ったんよ。

面白いやろ。だから行く事にしたんよ。」

笑顔が幸せそうだった。

お母さんにも子供たちにも

いい思い出になりますように。