よっしいブログ
「介護保険料 続き」
介護保険は、黒字なのかどうかを調べてみた。
2020年の介護保険の歳入は11兆5,584億円、歳出は11兆2,329億円。
ここから調整額を引いて、実際の収支額は2,062億円である。
1.8%のプラスで、黒字幅はわずかにすぎない。
ギリギリで回しているわけだ。
黒字のうちのいくらかを介護給付費準備基金に積み上げている。2020年の合計が7,948億円だ。
この準備基金は、第1号保険料の普通徴収(自分で払う人)の未納分や不測の事態で決算期に赤字にならないために使われるらしい。
歳入と比較すると6.9%で、貯めこんでいるとか介護保険料で活用できるほどの金額ではない。
例えば、年収1千万円の人の貯金額が69万円という家計だったら、貯めこんでいると言えるかどうか。
で、私たちが払う介護保険料が増加することで、このかろうじての黒字が実現しているんだなと分かる。
でもね、
このグラフは税収の移り変わりで、財務省のHP、税収に関する資料で見られるものだ。
これによると、2020年の消費税の合計は右肩上がりの21兆円となっている。
消費税って始める時、その目的は、社会保障制度の安定的な財源確保だとしていたはずだ。
医療・介護・子育て・年金に使うと言って始めたはず。
冒頭で述べたように、介護保険料で使ったのは11兆2329億円、国はそのうちの25%を賄っている。
つまり消費税で21兆円集めて、介護保険に2兆8082億円を出した。のなら、18兆円は何に使っている?
子供手当は医療費に上乗せし、介護保険は保険料を値上げし、年金は減っていく。
国民への負担増の内容は分るが、残りの18兆を何に使っているかはよく分からない。
せめて、3分の1の3兆円でも介護保険料に回せたら、地域間の格差が小さくできるのでは、と考えた。
さて、18兆円の使い道もゆるゆると調べてみようかな。