年末12月27日の老健局からプレスリリース(Microsoft Word – 【老健局】プレスリリース(高齢者虐待調査結果)があった。
介護サービス事業所・施設の職員による虐待の実態を公表している。
相談通報件数は3,441件、虐待判断件数は1,123件で、いずれも過去最多だった。
施設・事業所の種別
①特別養護老人ホーム:31.3%
②有料老人ホーム(サービス付き高齢者向け住宅を含む):28%
③グループホーム(認知症対応型共同生活介護):13.9%
ICT補助金をつぎ込んで、センサーマットやカメラを設置したら働きやすい職場ができると厚労省は言っていたのではないか。
その結果かがこれか。
密室に近いほど虐待が増えているのはなぜなのか。
考えるポイントはそこではないか
発生要因は、
①知識・意識の不足:77.2%
②ストレスや感情コントロールの問題:67.9%
③倫理観・理念の欠如:66.8%
個人の資質とでも言いたいのだろうか。
個人の資質を育てることのできない現実をどう変えていくのかを丸投げして、
科学的介護だけを声高に言っても、現場は変わらない。
介護職員を育てるには時間も経験もいる。
だれにでも出来る仕事だと軽視していると、虐待は減らない。
今後の対応として
①高齢者施設等に通知を出し啓発活動の実施について協力を要請した
・令和6年介護報酬改正で高齢者虐待防止に関する措置を発出(しているから、守れ)
・適切な金銭管理)(をしろ)
②高齢者虐待対応マニュアルを改訂する
ゆうただけやん。本当に虐待を減らしたいと思ってる?
介護の仕事は、感情労働だと言ったことがある。
対人援助は、自らの感情を抑えても業務を遂行しないといけない。
それをするためには、心の余裕が必要だ。
「カッとしたり、無視したり」する自分を認める。
そしてチームのメンバーに「カッとしたよ。無視しちゃったよ」と話し、
チームみんなで協力して問題に取り組んでいく。
風土を育むのは時間がかかるが、作ってしまえば崩れにくい。
虐待の心はみんなの心にある。
まずは認めて、出さない努力を仲間としていこう。