ブログ・お知らせNEWS


「草津温泉で考えた」
念願の草津温泉に行った。
湯畑の周りには、多くの観光客がいて、
平日にもかかわらず、老若男女や外国からの人々で賑わっていた。
想像通りのにぎやかな風景で、とても楽しかった。
湯畑周りには新しく今風のお店が立ち並び、浴衣の姿の人も多かった。
その合間には旅館やホテルがあり、
昭和風の味わい深い建物と、新しくラグジュアリーな建物が混在していて、
街全体が活気づいていた。
自分は以前から別府の鉄輪温泉が好きだった。
2019年に3泊ほど滞在し、鉄輪の温泉に片っ端から入り、
街を歩き回り、別府駅周りも散策して楽しんだ。
ところが、今年5月に久しぶりに訪ねてみると、
宿や店がつぶれて更地になった場所があちこちにあり、
寂れた雰囲気になっていて、悲しくなった。
同じような観光資源があるのに、
なぜここまで差が出るのだろう。
東京からの距離の違いもあるかもしれないが、
日本各地の昭和の観光地が少しずつ衰退していくのを見るのは、
昭和生まれの自分としては寂しい気がする。
あの頃に働いていた人たちは、今どこで何をしているのだろう。
オーバーツーリズムに悩む国なのに、
昔ながらの観光地をもう一度売り込む方法はないのだろうか。
そんなことを、自分が考えても仕方ないのに、
西の河原の広い露天風呂につかりながら、ずっと思い巡らせていた。
草津温泉は効能が高く、古くから温泉番付で筆頭とされている。
ご利用者の皆様と一緒に草津へ旅行出来たら…と想像する。
ひとつ心配なのは、お湯の効能が良すぎて足が滑りやすいこと。
それでもやはり、皆で訪れたい場所だった。