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「秋を満喫した」
子どもが「大きな銀杏の木を見に行く?」
と聞いてきた。
「青空に銀杏、絵になるなあ」と思い、
一緒に軽バンに乗り込んだ。
一般道から、細い山道へ。
くねくねと、上へ上へ登っていく。
クヌギの落ち葉が道を覆い、
はじめは車の轍がきれいに見えていたのに、
いつの間にか、落ち葉だけになっていた。
道の路肩はスパッと切れ落ちて谷になっている。
緊張で手足に力が入る。
そんな道をずいぶん登ったところで、「着いたよ」と声がした。
車を降りると、ほっとして足がよろけた。
少し下ると小さな広場があり、
小さな鳥居と祠があった。
祠は住人に守られているようで、
両脇に青々とした榊が活けられていた。
祠の後ろに、見上げるほどの大きな銀杏の木。
風がそよ吹くたびに、
黄色い葉がひらりひらりと舞い落ちる。
時おり、ギンナンがポトリと音を立てた。
広場いっぱいに敷きつめられた黄色い葉。
ふっくらと大きなギンナンがいくつも落ちている。
実はほとほとに熟れていて、集めたい思いを押し込め、
さぞかし美味しいだろうと想像するだけにした。
ベンチに横になり、
銀杏とただ青い空を見上げた。
青と黄色のコントラストがまぶしい。
風の音、鳥の声、
山の遠くから聞こえる法螺貝の響き。
なんていい日だろう。
帰り道の怖さなど横に置いといて、
静かな山の銀杏を楽しんだ。
