

今回は、すみか寿で個別機能訓練に取り組まれた、ある女性ご利用者の事例をご紹介します。
この方が88歳の頃、腰痛の影響により、ご自宅では立って歩くことが難しく、床を這って移動されることもありました。
そこで、まずはスタッフが両手を支えながら歩く練習から始めました。
トイレや浴室までの移動、椅子からの立ち座りなど、日常生活の中で必要となる動作を繰り返し練習しました。
個別機能訓練では、「良い姿勢体操」や「お着替え体操」に取り組みました。身体全体を動かしながら、姿勢を保つ力やバランス機能の向上を目指しました。
継続して取り組むうちに、両手で支えていた歩行から、片手を支えるだけで歩けるようになりました。
歩行が安定してくると、大好きなパズルにも熱中されるようになりました。周りのご利用者との会話も弾み、少しずつ笑顔が増えていきました。
最近では、食事前のテーブル拭きやタオルたたみをご自身の役割として、利用されるたびに取り組まれています。
さらに、食器洗いの際には、すすぎ作業までお手伝いしてくださるようになりました。
現在は90歳を超えられましたが、変わらず笑顔で歩いて、すみか寿をご利用されています。
スタッフにとっても、そのお姿を拝見できることが大きな喜びです。
身体を動かすことはもちろんですが、外へ出て人と会い、会話をし、自分の役割を持つことも、生活にとって大切な刺激になります。
すみか寿では、
といった、日常生活の中で自然に行う動作を「生活リハビリ」として大切にしています。
個別機能訓練や少人数での体操も、ご本人の身体の状態や体調に合わせ、無理のないペースで行っています。
テーブルを拭く、タオルをたたむ、食器をすすぐなど、一つひとつは何気ない動作かもしれません。
しかし、「自分にできることがある」「人の役に立っている」と感じられることは、生活の張りや意欲につながります。
身体機能を維持するだけでなく、その方が自信を持ち、自分らしく過ごせることも、機能訓練の大切な目的です。
年齢を重ねても、ご本人の状態に合った運動や生活動作を継続することで、身体の機能を維持したり、できることが増えたりする可能性があります。
すみか寿の機能訓練は、単に筋力をつけることだけを目的としているのではありません。
お一人おひとりの身体の状態や生活環境、ご本人の希望に合わせて、「住み慣れた自宅での生活をできる限り続けること」を目標に取り組んでいます。
これからも、歩くこと、生活の中で役割を持つこと、そして笑顔で人と関わることを大切にしながら、その方らしい暮らしを支えていきます。
※本記事は、個人が特定されないよう一部の内容を調整してご紹介しています。また、機能訓練による変化には個人差があります。
