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高校野球が始まった。
休日なので、朝から見るのを楽しみにしていたが、酷暑対策のため、この日の試合は午後4時からの2試合だった。
時間を持て余しながら、窓辺の机に座り、空を眺める。
ほとんど一日中、曇り空だった。
「これなら、野球できたんじゃない」
思わず、そうつぶやいた。
先日、大阪の片田舎にあるわが町、河内長野で、全国ニュースになる事件が起きた。
包丁を持った男性に対して警察官が拳銃を発砲し、男性が亡くなった。
遠く離れた熊本では大地震が起こり、途方に暮れている人たちが、同じ時間を生きている。
その一方で、刃物を持って暴れ、撃たれて亡くなる人もいる。
変な時代だなと思う。
だからといって、何か行動を起こすわけでもない。
偽善者にもなれない自分は、ただ曇り空を眺めている。
次々と起こる災害に対して、日本という国全体で被災地を支えながら、県や地域の単位でも、すぐに動ける仕組みはつくれないものだろうか。
災害が起きるたび、その場その場で対応するのではなく、いつ、どこで起きても、人や物資がすぐに集まり、被災した人の暮らしを支えられる仕組みがあればと思う。
8月は、戦争を思い出す月だ。
戦争を自分の言葉で語れる人は、少なくなった。
しかし、阪神・淡路大震災や東日本大震災、能登半島地震を、自分の体験として語れる人はまだ多い。
今、何かできないものだろうか。
戦後、人々が何もないところから立ち上がったように、被災した人たちが再び立ち上がるための術が欲しい。
そんなことを考えながら、雲行きの怪しい空を眺めていた休日。

なんと16時からは青空になった。