よっしいブログ
「あかんたれ」
私は、子供の頃からあかんたれだった。
性格は、内気で恥ずかしがり屋で引っ込み思案だった。
言葉が出ず、うつむいて涙ぐんだ。
友達が欲しかったがうまく立ち回れず、教室でひとり妄想していた。
まわりの人達を遠くから見ていて、輪に入れず、ついていけないことを
自分は劣っていると考えていた。
自分の中でいつも人と比べては落ち込んでいた。
人をねたみ、ひがみ、卑下し、妄想しては喋れなかった。
本当に暗かった。
いまでも暗い根っこは変わっていない。
人はそんなに変われるものではない。
年を重ねて、他人のすばらしさを認められるようになって、
少し楽になった。
あの人はすごい、と素直に受け入れ、
自分も少しでも良くなりたいと考え、
自分がやっていることを楽しむことにした。
自分を卑下していたのが、いつからかこれでいいやと思えるようになった。
自己肯定感が低くても、生きていればなにか役に立てるだろうと考えるようになった。
多分、起業した頃だったろうか。
ダメもとの人生なんだから、精一杯生きてみようと思えるようになってきた。
【人生を変えてくれる人】や【人生を変える一言】には出合っていない。
恥ずかしながら、年を取ることで変わることもあるのだと思える。
今でもあかんたれがせり出してきて、「自分なんか…」と凹む。
でも今は、凹んだらほめてくれたり、遊んで来いと言ってくれる仲間がいる。
自分一人が切羽詰まって疲れ果てなくてもいいように、現場を回してくれる仲間がいる。
最近、次の世代の仲間が増えて、笑い声が絶えない。
事務仕事をしていて、遠くから笑い声が聞こえてくるのが本当に幸せだ。
人を妬んでひがんで、自己嫌悪しかなかった暗い人生が、
今は、自分のしていることを楽しみ、時に自分を褒め、
幸せだと感じるようになった。
あかんたれも生きていればどうにかなる。
これからも人と比べず、自分らしく生きて行こう。