よっしいブログ

「パーソナルスペース」

読売新聞に興味深い記事があった。

聖心女子大学教授：菅原健介氏

「なぜ満員電車の中でついイライラしてしまうのか」だ。

人間は、他人との距離が自分の許容範囲を超えるとイライラする。

満員電車は、逃げようもなく、誰もがイラついて当たり前の空間と書いていた。

記事を読んで、「そうか、イラつくのは人類共通の要因で、自分だけの精ではなかったんだ」

と少しほっとした。

そこで、パーソナルスペースについて少し考えてみた。

パーソナルスペースとは、自分自身が安心できる他人と距離がとれる空間のこと。

思い当たることがあるなあ。

私は喫茶店に行くと、店の奥の壁際で店が見渡せる方に座る。

電車の座席は、端か通路側が好きだ。

レジで並ぶ時、前の人に引っ付きたくない。

映画館は、他の人からひとつ席を空けて座る。

これらが私の【パーソナルスペース】なんだ。

テリトリーと言うか、自分だけの侵されたくない空間。

パーソナルスペースには個性があり、広い人狭い人がいるらしい。

自分は、狭い方かもしれない。

だって、レジで後ろの人が引っ付いてきたら、とてもイラつく。

記事には、社会には【非関与の規範】という暗黙のルールがあり、

都会などでは、知らない人同士は関わらないことで平穏を保とうとする、とあった。

余談だが、私は匂いに敏感で香水の匂いに弱い。頭が痛くなる。

食事に行った時、隣の女性の香水がきつくて、食事を途中で辞めてしまったことがある。

「食事の場にあんなにきつい香水をつけて来るなんて、常識がない！！」と腹を立てたが、

自分が席を立つことで非関与を貫いた。

そういえば、最近は怒っている人をよく見かけるなあ、と思考が横道にそれていく。

パーソナルスペースを守りつつ生き、

侵された時は、非関与の規範を思い出し、

決して怒らず、

腹が立ったら同じ迷惑をかけていないかと考え、

自分の心の狭さと責めず、「みんな一緒」とつぶやける。

そういう人に私はなりたい。