よっしいブログ
「ヘルパーの事業所が増えている訳」
厚労省が7月31日に「介護給付費等実態統計」を発表した。
それによると、訪問介護事業所の数が、去年より増えている。
2023年が35030事業所で、2024年には35468事業所。1.2%の伸びである。
なんで!!!
ヘルパーの求人倍率は15倍と言われ、ヘルパー不足が叫ばれている。
追い打ちをかけて、今年の介護保険改正では単位を削減された
ヘルパーはオワコンのように言われた。
なのになぜ、ヘルパー事業所が増えているのか。
答えはきっと、有料老人ホームの増加だ。
有料老人ホームには、介護がついていない
その為、介護が必要な入居者にはヘルパーが必要となり、ヘルパー事業所ができる。
我が町では、田んぼの跡継ぎがおらず耕作放棄地が増えている。
地価も大阪にしては安いため、地域貢献と安定経営の土地活用をうたい文句に業者が多く参入し、一気に有料老人ホームが建っている。
家々を訪問して介護をしてもヘルパー、有料老人ホームの部屋から部屋へ移動し介護をしてもヘルパーだ。
移動時間もなく、効率が良く、厚労省の好きな生産性が上がるよね。
介護保険が出来た時、「家で暮らしたい」という高齢者の希望を、「ヘルパー」「デイサービス」「ショートステイ」を使うことで、叶えることが出来る仕組みだったはずだ。
しかし、「ショートステイ」は、入所待機所のようになり、
「ヘルパー」は、有料老人ホームのスタッフのようになり、
「デイサービス」は、科学的介護を行い結果を出せと言われている。
自立支援・重度化防止と国が言い出してから、在宅生活が自立している人だけのものになろうとしてないだろうか。
「家で暮らしたい」と言えず、諦めていく人たちが増えていくのでは、と不安になる。
本来の「家で暮らしたい」という希望を支えているヘルパー事業所の数が知りたい。
ヘルパーは、在宅の要なのだ。