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よっしいブログ
「宅老所年年歳歳のこと」
懐かしい本を見返していた。
平成21年7月に作った自分の本である。
宅老所を作って1年半ほど経った時に、亡くなったご利用者のことを残しておきたくて作った。
見開きのページに書いているのは、
「・・・年年さんで過ごす3分の1の人は、言葉を伝えられない人達です。
言葉を失う背景は様々ですが、多くは認知症の方です。
認知症は言葉だけでなく、本人と家族のささやかな残りの人生も奪っていきます。・・・」
「・・・始めて年年さんの利用者が亡くなった時、
どうしてあの人の思いを残さなかったのだろうと大変後悔しました。
最後の最後まで私たちと共に生きてくれたのに、
間違いなくあの瞬間を一緒に過ごしたのに、あの時私達はいろんな事を一杯感じたのに・・・」
「・・・言葉を無くした人たちの一瞬を切り取れますように。」
18年前の小さなデイサービスが思い出されてぐるぐる回る。
思いは、あの時から変わっていないか?
利用者と共に生きているか?
自問する。
時々は初心に帰ってみるのもいいなあ。
懐かしい本の中身を、少しおすそ分け!