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「春一番が終わった」
友人のFacebookで、「春一番」が終わったと知った。
急いでYouTubeの、コンサート最終曲「男らしいってわかるかい」を見た。
懐かしくて、7・80代のミュージシャンが繰り広げる、まるで同窓会のような
はしゃぎっぷりを、こみ上げてくるいろんな思いの精で、涙目で見た。
「春一番」とは、関西で福岡風太の仲間らが始めたコンサートである。
77年に大学生になった頃の自分は、
中島みゆき・荒井由実・吉田拓郎・さだまさしなど、メジャーな音楽しか知らなかった。
78年、大学のフォークソング部に入ると、世界が変わった。
部室には、有山じゅんじ、ディランⅡ、中川イサト、金森幸介、上田正樹、大塚まさじ、憂歌団、中川五郎・加川良、高田渡など、自分の知らない音楽で溢れていた。
ソモーキーな、ブルージーな音楽との出逢いは衝撃的だった。
部室にあふれる音楽の本物が集まって、天王寺野外音楽堂で毎年5月に行われていたのが、
「春一番」である。
最後だった今年の「春一番」をYouTubeで見たら、
演奏者の面々は、すっかり白髪で、良い年をとっていた。
「ああ、最後なんだな」と
しみじみと昭和の足音が遠くなっていくのを惜しんだ。
「宵々山コンサート」も「春一番」も
昭和と共に遠ざかっていく。