よっしいブログ
「親が骨折して入院したとき」・・・入院中にすること
入院まで元気で過ごしていた親が、骨折で入院したら、
自分たちはどのように関わっていくか、流れを見てみよう。
骨折入院した場合は、3つに分かれる。
①手術してリハビリすれば、元の生活に戻れる。
②リハビリをしても骨折前の生活には戻らないが、工夫して家で暮らせる。
③本人にうつ症状や認知症症状がみられる。
①の場合、
・病院には連携室などのワーカーがいる。ワーカーに介護認定をしていない旨を伝え、認定の手続きをしてもらう。
・ワーカーが、リハビリ病院への転院(1~3か月)を提案してくれる。
・本人に、「治るからリハビリ頑張ってお家に帰ろう」と応援する。
・リハビリ病院へ転院し、病院の専門家(理学療法士等)に家に帰ってからの生活について相談する。
・住宅改修などはケアマネ・理学療法士と相談する。
②の場合、
・病院のワーカーに介護認定をしていない旨を伝え、認定の手続きをしてもらう。
・ワーカーが、リハビリ病院の転院か介護老人保健施設への入所を提案してくれる。
(介護老人保健施設は、在宅復帰を目指すための施設。医学的管理のもと、看護師・理学療法士や作業療法士・介護士が家に帰ることを目標に日常サービスやリハビリを提供している。)
・本人に「少し不自由になるけど、これからどこで過ごしたい?」と希望を聴く。
(生き方は、いつでも変えることができると伝える)
・本人が選んだ生活を応援する。(再入院・入所はおおむね3か月程度)
③の場合、
・ワーカーに介護認定をしていない旨を伝え、認定の手続きをしてもらう。
・リロケーションダメージ:relocation damage(急激な環境変化に適応できずに心身に不調をきたすこと)により、せん妄・認知症・うつ病は起こりやすいことを理解しておく。
・本人に、どうしたいか聴く。
・ロケーション(環境)を元に戻すと軽減することがあるので、帰宅も視野に入れながら、ドクターと相談する。
・取りあえず家に帰って様子をみる場合、ケアマネを決めておき、変化に応じて使えるサービスがあるかを、いつでも相談できる状態にしておく。(困ったときの専門家)
・身体的な不調を訴えたり気持ちが沈むうつ症状は、ドクターに相談し治療を並行して進める。
②の場合、骨折入院を繰り返しながら、生活動作が衰えていく。
いつでも何度でも、「どこで生きたい?」「どうしたい?」を聴いてあげて欲しい。
③の場合、認知症だったら、家族・親族・近所・友達にカミングアウトし、ケアマネ・サービス事業所などすべてを巻き込んで、助けてもらう覚悟を決めよう。
高齢者は、あっと言う間に介護状態になる。
入院したら、まず介護認定をする。
介護は家族だけではできない。
だから介護保険がある。
介護認定しても、使わずに普通の生活に戻る人も多い。
お守りのつもりで、介護認定をして、
困ったときには助けてもらい、
今まで通りの生活を目指して、
親の入院生活を支えてください。