よっしいブログ
「黄色ブドウ球菌」
土用の丑の日だった7月24日と25日に、横浜市の百貨店内で販売されたうなぎ弁当や、かば焼きを食べた161人が下痢や嘔吐などを訴え、そのうち90代の女性が死亡した。
5人の便から黄色ブドウ球菌が検出され、市保健所は食中毒と断定したという事件が起こった。
黄色ブドウ球菌は、人間やペットの皮膚・鼻の中など、どこにでもいる常在菌で、約4割の人が保有しているらしい。
食品についた菌が約20度~30度で急激に増殖し、その過程で毒素(エンテロトキシン)が発生すると、食品を食べた人は食中毒になる流れだ。
毒素は通常の加熱では分解されないので、「菌を付けない」「増殖を抑える」が本当に重要だ。
作る側としては、「手洗消毒、手袋の着用」「適度な温度での管理」が必須。
家では手袋をつけたりしないが、冷蔵庫から出したらすぐ作り、すぐ食べるから発生しにくいのかもしれない。
潜伏期間は比較的短く、食後1時間~6 時間程度で、悪心、嘔吐、下痢などの症状がみられる。
通常、24時間以内に改善し、特別な治療は不要とされているが、脱水症状や血圧の低下などを伴った症状により重症化する場合もある。
下痢・嘔吐は菌を出そうとする反応なので止めてはいけない。
水分が出ていくので、ひらすら飲むしかない。
子供・高齢者・妊婦は、多く食べない工夫もいるだろう。
食中毒は、細菌が増殖する高湿度・高温の条件がそろう7月、8月に多く発生している。
今年は9月10月も暑そうなので、気を引き締めたい。
そういえば、2000年に近畿地方中心に発生した黄色ブドウ球菌による戦後最大の食中毒事件も初夏だった。(14,780人に症状が出た)
あの時は子育て中で、該当する牛乳を買い子供に飲ませていたため、ハラハラしたのを思い出す。
ウナギなんて、あんだけ焼くんだから大丈夫だろうと思っていた。
意外な事件だった。
食中毒は、忘れた頃にやってくる。
毎日の予防をぬかりなく行おう。
【かわいい顔して憎い奴】