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よっしいブログ  「認知症の男性の一人暮らし」

「認知症の男性の一人暮らし」

 

認知症の男性の一人暮らしと聞くと、どんな家を想像するだろうか。

認知症の男性の一人暮らしなら、ヘルパーの身辺介助は必須である。

掃除・洗濯・整理整頓・買物・冷蔵庫や服薬の管理、

料理は宅配弁当。

そして難関は入浴。

ヘルパー1人で男性の入浴介助は、同性でない事のハードルと

嫌がられて手が出ることが予想され、難しい。

で、デイサービスの利用となる。

 

認知症になると、いろんな事が理解できなくなって、

毎日、いっときいっときが不安になる。

 

朝、迎えに行くと、

ガスの元栓を閉めたか?

玄関のカギを閉めたか?

電気は消したか?

持っていくものは? どこにある?

どこに行くのか?

服はこのままでええか?

 

これを3回以上繰り返す。

分からない不安を繰り返す、本人にとってしんどい病気だ。

 

荷物は持ってるよ!

デイサービスに行くよ!

ガスは消したよ!

戸は閉めたよ!

と声を掛けつつ、玄関の下駄箱上に目をやると、

花瓶に松と雪柳、薔薇がとてもバランスよくいけられていた。

 

「きれいな花やね」と言うと

「玄関に花いけた方が、ええやろ」と返事。

「松を切るの大変やった。高いし」

「どないしたん?」「脚立つこうて切ってん」

 

たくさんたくさん忘れるけど、

玄関に花をいけることを覚えている「認知症」の人。

どうか少しでも長く、自分の家で暮らし続けて

自分らしく生きていて欲しい

花を見ながら、切実に願った。

 

 

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