よっしいブログ
「介護ってどうよ」
お久しぶりです。
介護の仕事を始めて23年、自分の年を考えると『終活期』に入っていると分かる。
自分の会社を立ち上げてから18年余り。事あるごとに介護観や理念や私の思いを語ってきた。
が、それはどれ位、スタッフや家族に伝わっているだろうか。
口から出た言葉は、空(くう)に時間(とき)に溶けて、何も残っていないような気がする。
私に残された時には限りがあり、伝えたい思いを書くのは「今でしょ」と若干の焦りも出てきた。
という訳で、HPのブログであれば、書き残しても許されるかもしれないと考えた。
私の思いを綴る訳で、偏った思い込みや暴論もあるかとも思うが、
ブログを読んで下さった方が、介護について考えるきっかけ位になればと思う。
これまた、三日坊主になるやもしれないが、良ければお付き合いください。
私は介護を生業にしている。
年と共に弱ったり病気になって、自分で生きにくくなる人の
困りごとを手伝うことでお金を貰っている。
要するに、人の弱みに付け込んでお金を頂くのである。
その上、世間の人は、「人の世話をするぐらいなら、誰にでもできる」と考えている。
介護が『弱みに付け込んだ誰にでもできる仕事』であれば、イメージが悪くて当たり前である。
業界のイメージの悪い所に人は集まらない。
介護人材不足もその辺りに原因があるのではと考えてしまう。
介護とは、人生の最後を支え、彩る仕事である。
喋れない動けない人にとって、周りにいる私たちがその人を大切にすることで
『大切な人』として生きられる。
私たちが慈しみ敬い大切に関わればその人は『大切にされた人生』を生き抜くことができる。
私たちの生業は、「人生の最後を大切な人として生きて頂くこと」。
介護とは、人を生かす仕事だと考えている。
仕事をするには、夢を語らないといけない。
メーカーは、自分たちの作り出すもので人々を幸せにしたいと語っているし、
流通は、人々の暮らしがもっと便利になるように運び続けると語っている。
さて、私たち介護業界は夢を語っているだろうか。
人生の最後を支える者達として、私たちはもっと夢を語ろう。
「介護ってどうよ」
「介護ってほんとうに、素晴らしい」
吉村全永