よっしいブログ
「骨太の方針の原案が出た」
6月11日、経済財政諮問会議で、今年の骨太の方針の原案が出た。
焦点である社会保障改革では、【医療・介護などの保険料負担の上昇を抑制することが極めて重要】と言いながら、方向性をロックオンしてきた。
介護分野では、
①2割負担の対象者拡大(みんな2割負担にしますよ~)
②居宅介護支援の利用者負担導入(ケアマネに頼むときは自腹で払いなさいね~)
③要介護2以下の生活援助の総合事業への移管(ヘルパーに頼む買物などは介護保険から切り離しますよ~)
などが盛り込まれ、2027年の改正までに結論を出すとした。強気だ。
内容は、2024年の改正前から取り沙汰されていたものばかりで、目新しさはない。
それが恐い。
時間切れで積み残したものは、必ず次回に実施するという
国の本気度が強烈に示されている。
3つとも実現する気満々である。
①2割負担になったら、在宅の利用控えが増えるんだろうなあ。
通所介護なら、「今は週に4回利用してお風呂入っているけど、週に2回にしよう」ってなりそう。
引きこもりがちになり、コロナの時みたいにフレイルが増えそうな気がする。
②ケアマネに助けてもらうとお金がかかるなら、使わないという人が出るのかな。
自分ですると介護の情報が偏り、必要とするサービスが使えない恐れがあるんだけど。
③ヘルパーは本当に災難やなあ。潰す気か?
今年の改正で単位数は減らされ、次回改正では生活援助が外される。
ヘルパーも高齢化しているのに、やる気をなくして辞めちゃわないかなあ。
なにが骨太なんだか分からん。
給料が増えそうな気配なんか微塵もない。
明るい未来も見えにくい。
でも、国の方針を何度も押し返してきたのは、介護を守りたいと願った人々の力だ。
なにをしようと考えているかを早く知り、
目を離さず、小さな声をあげ続けよう。
経済財政諮問会議が国の財政を守りたいように、
私たちは介護を守りたい。