

認知症の人への意思決定支援
「認知症の人への意思決定支援とターミナルケア」についてのセミナーに参加した。
講師の先生から、いくつかの言葉を教わった。
たとえば、
アドバンス・ケア・プランニング(ACP)――「人生会議」とも呼ばれ、将来の変化に備え、医療やケアについて、本人を中心に、家族・親しい人・医療・介護のスタッフなどが「どんな医療やケアを望むか」を繰り返し話し合っていく取り組みのこと。
アドバンス・ディレクティブ(事前指示)――本人がどのような治療を希望するかしないかをあらかじめ示したり、自分の代理人を指定すること。
ドゥー・ノット・リサシテーション・オーダー(DNAR)――癌の末期、老衰など救命の可能性が難しい場合に、心肺蘇生法を行わないことを本人または家族の希望で医師が指示すること。
リビング・ウイル――「平穏死」「自然死」を望む人が自分の意志を元気なうちに書き残すもの。
などを事例を含めて習い、多くのことを考えた。
自分事として考えたのは、
デイサービスの利用中に利用者の意識がなくなったときのことだった。
自分は救急搬送に付き添い、
ご家族が到着する前に、病院の医師から「積極的治療をしてよいですか」と問われた。
当事業所では、契約時に
「急変した場合、救急車を呼びますか? AEDを使っていいですか? 心臓マッサージを行いますか?」と確認書をいただいている。
その為自分は、
「救急車を希望されているので、積極的治療を望まれていると判断します。」と答えた。
けれど本当にそれで良かったのか、心の中には不安が残った。
ご家族が病院に着いた後、
一連の流れを説明し、「これで良かったですか?」とお尋ねすると、
「それでよかったです」と言って下さった。
胸のつかえが少しおりた。
それ以来、契約時の確認事項に「延命治療を望みますか」という項目を加えた。
今回のセミナーを受けて、
「たとえ認知症で話せないとしても、ご本人がどのような最期を望んでいるのか、
ご家族や親族も同じ気持ちでおられるかどうか」を確認することが、
とても大切だと改めて感じた。
そして、自分自身も「アドバンス・ケア・プランニング」をきちんと書いておこう。
一度だけでなく、環境や気持ちが変わるたびに、
何度でも見直していこうと思った。
