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よっしいブログ
「着物リメイク」
私が嫁入りしたとき母が持たせてくれたもので、今も残っているのは、着物。
母が亡くなってから、どうしようかと広げてみた。
20代の娘に託した母の思いが、着物にあった。
若い娘に着せたかったのだろう、ピンクや赤が多い。
一度も手を通したことのない、しつけのついた着物もある。
何年もかけて買い集めたことが、包み紙の呉服屋の住所に見えた。
高校生の頃から、1枚1枚買い続けてくれていた。
母は、色々な場面を思い描いては、シーンに合った着物を、子供が困らないようにと一通りそろえてくれていた。
一体、どんな名家にお嫁に行くと思っていたんだろうね。
母自身の着物も少ないが混じっていた。
親不孝の私は、初めは、これらの着物を売り飛ばそうと考えた。
引き取り業者を呼び、母の思いがこもった着物を次々に値踏みされるのは? 嫌だ。
では、メルカリ? 邪魔くさい。
衣類ゴミで出す? 捨てるのは嫌やな。
どうせ捨てるのなら、自分でリメイクしてみようか。
と思いを巡らせた結果、着物の値打さえ分からない私が、大島紬や色紋付を切り刻み、
着物をリメイクしている。
母は、泣いてないかな。
出来たワイドパンツやチュニック、ベストを着て仕事場に来ている。
なぜか?
ご利用者は、着物で作ったことにすぐ気付き、みんなが、大層ほめてくれるから。
ご利用者に「よくできたねえ」と言われると、
母に褒められているようで、本当に嬉しい。
(マザコンだな)
もっとご利用者をびっくりさせようと、今日もリメイクに励んでいる。